会派県外視察

1/30(水)~2/1(金) 会派「県政ながの」で県外視察に行ってきました。

 

・岐阜県可児市

いじめ防止対策について(可児市子どものいじめの防止に関する条例)

「いじめは誰にでも起こりうることで、もはや個人的な問題として放置できない、社会的に解決しなければならないものである」との認識のもと、冨田成輝可児市長の公約でもあり、平成24年10月3日に条例が施行されました。特徴として、いじめをなくし、子どもが健やかに成長できる環境をつくることは社会全体の課題であり、最終的には市長の責任であることから、所管は市長部局に置いたことです。先進的なその取り組みに敬意を表し、視察してまいりました。

 

・愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

春日井市にある当コロニーは心身の発達に障害のある人々が明るく幸せな生活を営むことができるよう、療育・医療・教育・職業訓練などの機能を併せ持った総合的な福祉センターとして、昭和43年に開所されました。敷地面積74万㎡におよそ17の施設等があり、これまでに105億円が建設費に投入されています。当コロニーの運営費も平成24年度の当初予算で65億円とのこと。愛知県の障害者福祉に対する意気込みが強く感じられる施設でした。

            

 

・滋賀県   *ストップいじめアクションプラン    *発達障害者自立生活支援システム

平成23年10月11日 中学2年生が投身自殺をし、11月2日大津市教育委員会がいじめ行為を認める発表がありました。滋賀県はいじめ対策研究チーム会議を開催し、知事が本部長となり、子どもを守るための対策本部が設置され、恒久的な対策が策定されます。

「いじめを絶対に許さない。いじめられている人を守り通す。」この強い信念のもと、道徳教育や社会教育での実践を充実することが大切です。

滋賀県は「知的障害者福祉の父」として名高い 糸賀一雄先生を輩出した先進的な地域です。戦後、池田太郎・田村一二先生と共に「近江学園」を設立し 、知的障害者の人格発達の権利を保障することを実践しました。

糸賀先生の理想的社会は「人間と人間が助け合い、受け入れ合う、理解と愛情で結ばれる社会、すなわち共感の考え方に支えられた社会」であります。その精神を受け継いだ、滋賀県での「いじめ防止対策」が良い結果を生み出されるよう、心より願っております。