8/10石破茂農水大臣
時局講演会を聴講してまいりました。石破大臣は農業から外交・防衛まで幅広く、現実的なお話をされました。
特に、米国と農産物自由貿易協定(FTA)を締結するという民主党の公約について、「これが本当に実施されれば、日本の農業は壊滅するであろう」と厳しく反論しました。事実、これは私も7/2付の日本農業新聞を読みましたが、FTAは相互の関税を撤廃するのが原則で、関税率の引き下げを交渉するWTOの交渉とは大きく異なるものです。公約どおり協定を締結すれば、民主党の農業政策の目玉となっている戸別補償制度も、販売価格と生産費の差が益々増大し、公約で想定するより多くの財源が必要になるが、これについて民主党はどう説明するのか?もっとも、JAや農業団体から抗議され、早々に公約を修正(?)・削除(?)・撤回(?)したとの話も・・・
民主党鳩山党首は「駐留無き安全保障」を口にしていますが、これは米軍基地は日本本土から離れてもらい、有事の際に助けに来てもらうという大変虫の良い話であります。私は思うんですが、例えて言うならば我儘な亭主が一生懸命尽くしてくれた女房に対して「もうお前には飽きたから家を出て行け!だけど、俺が風邪をひいたり、病気になったら看病に来てくれ」と言っているに等しい話です。
食糧安全保障や国防は、国家の最優先事項であります。しっかりとした基本方針を与野党共に明確にしてほしいものです。