6月定例議会一般質問
6/29(水) 午後2番目に一般質問を行いました。質問の概略は下記の通りです。
平成23年6月定例会一般質問( 要約 )はこちらに載せました。
1.長野県北部地震について
① 県では、現在までの栄村の復旧・復興の状況をどのように考えているか。課題があるとしたらどのようなことと認 識されているか。
②知事は、4月4日に「豪雪と過疎の村で高齢者が生き生きと暮らせる村のモデルを栄村で実現したい」と発言されておられるが、具体的にはどのようなことをイメージされておられるのか。
③新潟県が設けた、「中越大震災復興基金」並びに「中越沖地震復興基金」の取り組みを参考にして、早急に復興基金の創設を行い、栄村の復旧・復興に役立てるとともに、今後県内で大災害が発生した場合にも備えるべきと考るが、総務部長のお考えはいかがか
④基金創設が困難であるなら、従来の制度の運用を柔軟、且つ弾力的に対応していただくよう、知事に要望するが、如何か。
⑤災害時に直ちに出動し、復旧作業に従事してくれるのは、地元の建設業者をおいて他にはない。平素から建設業者の育成に努めるべきと考えるが、その具体的施策について建設部長に伺う。下請け企業や資材などを地元から調達することによって疲弊した地域経済の活性化にもその効果が期待できる。今回の災害復旧工事における地元業者の活用について、どのような方策を検討されているか
⑥災害復旧工事を担当する北信地方事務所、北信建設事務所の組織体制を万全に整えて、既存の事業が滞ることなく災害に対応すべき。 早急な復旧・復興のためには多くの技術系職員が必要だ。組織体制の充実強化についての具体的な方針について総務部長に伺う。 また、今回のことを教訓に、適正な人数の技術系職員を計画的に補充・育成していく必要があると思うがいかがか。
⑦地元の木を使って、地元の大工さん達も参画する形で、栄村モデルとなるような村営住宅を、早期に建設されるよう、県としても支援すべき。また、栄村には、森林組合が所有する製材施設があり、今年からは、間伐材の搬出を前提とした森林整備がはじまったと聞いている。木材はその生産過程を通じ、多段階で地域の雇用にも貢献すると言われている。地域の復興材供給の一助となれるよう、また、これを契機に地域の木が地域で活用されるよう、体制づくりを県としても支援すべきと考えるがいかがか。
⑧県は12年度から13年度に長野県地震対策基礎調査を行い、建築物、人的、交通施設、ライフライン及び通信施設被害などを予測・想定し、結果を公表している。 これは、市町村地域防災計画の資料として活用されている非常に大切な調査だ。しかし、調査後10年が経過し、ここで地震対策基礎調査を再度実施することを強く危機管理部長に要望する。
2.災害弱者への対応について
①発達障害や、その他の障害をお持ちの方が避難所に入居された場合の対応について、どのように考えるか(健康福祉部長)
②観光で信州へお見えになり災害に遭遇された方等も、「災害弱者」の範疇に入ると考える。万が一、宿泊時に大規模な災害に遭遇した際にも、しっかりとした対応が取れるだけの準備が出来ているということは、今後の観光客の誘致に最低必要な備えである。 観光立県として、今後どのようにこのような体制を構築していくお考えか。(観光部長)
3. 千曲川の治水対策について
①下流が未整備で、上流の整備が進めば、下流の氾濫の危険性が高くなる。国が行う上流部の立ヶ花、戸狩狭窄部の開削により流量が増えることに対して、飯山市・栄村など下流の住民は大変不安を感じている。 この開削は、何を目標として、どのくらいの流量を見込んでいるのか。また、この流量が増えることに対して、下流の県管理区間では、どのような計画で堤防整備を進めるのか。 なお、狭窄部の掘削で発生する土を堤防の整備に利用すれば、一石二鳥と思うが、如何か。
②下流では雨が止んでいても、上流からの洪水のために、半日以上にわたり氾濫の危険がつきまとう。千曲川のような大河川を、下流・上流の整備をバランスよく、なおかつ、早急に行うには、県管理区間を国交省による直轄河川とすべきだと思うが、いかがか。
③河川改修は下流から」という鉄則がある。県におかれては、下流域住民の不安を解消するためにも丁寧な説明を常に心がけていただきたい。
4.長野県北部地震を教訓に、どのように「災害に強い県土づくり」を目指すおつもりか、知事にお伺いする