<有害獣・遊休荒廃地対策>リモコン草刈機

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7月31日、クマ等の獣害対策と遊休荒廃地の解消を目指して、リモコンで操作する草刈り機や人が乗って操作するもの、除雪機(ハンドロータリー)のように手で押しながら操作するもの等、数種類の機械のデモンストレーションが、北信農業改良普及センターの主催で木島平村の遊休荒廃地を舞台に行われました。市町村・農業関係者・県から約40人くらいの参加がありました。

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ここは、10年間放置されていたとのことで、林のすぐ下にあることから、クマ、いのししの通り道・隠れ場所となり、昨年は隣接している圃場にクマによる大きな被害の出たところです。 すぐ上の林の入り口には、クマ捕獲用の檻が設置されています。今年は、いのししの被害がすでに多発しており、この遊休地の中に、いのししの休息場所があるそうです。

森や林と圃場や人間の住むところとの間に緩衝地帯を設けることで、被害を減らすことができるということで、とりわけ人の目につくように刈り払いをすることが重要なのです。が、何年も放っておいたところの、人の背丈を越すような藪や林地の下草刈り等、高齢化の進む中ではなかなか難しいところがあります。

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刈り払いをしている状況を見た感想は「すごい」の一言に尽きます。特に、リモコンで操作するものは、185cmの刈り幅でどんどん刈っていくので、約2時間弱で0.5haを刈ってしまいました。刈り払い始めの写真と終わり頃の写真を並べてみましたので、状況を見ていただけると思います。 そしてこの機械の良いところは、草を細かく裁断するので草の片付けがいらないことです。ただ、機械が高価なため、導入については個人ではなかなか厳しいものがあるとおもいます。しかし、集落営農等農業団体での共同購入等が行政からの補助事業の対象になれば、有害獣駆除と遊休荒廃地の解消と一石二鳥となりよいのではないかと思います。