新年のごあいさつ

皆様には、お健やかに平成23年の新年をお迎えのことと存じます。

 庚寅の年は、波乱含みと聞いておりましたが、口蹄疫の発生、記録づくめの猛暑、全国各地で起きた豪雨災害等、自然の脅威を感じました。県内でも、七月には上田市・青木村はじめ中野市の一部でも豪雨による大きな被害を受けました。

また、経済面では、ギリシャの財政状況の悪化に伴う欧州金融不安が世界に広がり、止まらぬ円高により県内企業も大きな影響を受けました。

世界的経済不況により、国内における社会的不安は頂点に達し、世相も悲観的なものがある中で、特に驚いたのは、多くの行方不明の高齢者の存在が明るみに出たことです。ここまで、人のつながり、家庭の絆が失われてしまったのかと愕然と致しました。

外交に目を転じると、尖閣問題や朝鮮半島の緊張、北方領土等々、普天間移設のつまずきによる影響が一気に噴出し、本当に大荒れの一年だったように思います。

 長野県も8月に阿部新知事が誕生しました。

「信州型事業仕分け」の定義も明確ではありませんが、これにより地域が切り捨てられることのないよう注意深く見守って参りたいと思います。

また、国政も世界情勢も千変万化する昨今、阿部知事には長野県をより良い方向へ導く舵取りを大いに期待するものです。

 2014年度に開業予定の北陸新幹線は、順調に工事が進んでおりますが、開業に向け、新幹線を生かす取り組みを広域的に始めなければならないと考えます。

そして北信広域六市町村の活性化に向け、皆さんと共に連携して地域の将来に向け様々な提言をして参りたいと思っております。

 皆様方にとってつつがない一年でありますようご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。