新年を迎えて

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

全国的に自然災害が多発している昨今、防災・減災対策は大きな課題となっています。

一昨年5月19日に発生した飯山市井出川土石流災害は、20年前に造られた一基の砂防堰堤のおかげで被害を最小限にくいとめることができ、新設の堰堤も昨年11月27日に完成となりました。

また、平成25年度から社会資本整備交付金事業として推進して頂いた栄村北野天満温泉入口にある土合橋も11月15日開通し、いずれも降雪前に竣工を迎えることができ住民の喜びもひとしおです。

しかし、地域の安心・安全や利便性の確保は、行政によるハード事業のみでは成就し得ません。

飯山市の「北原区くるみによる元気な地域づくり事業」が、県の地域発元気づくり支援金の優良事例として知事表彰を受けました。住民が荒廃農地解消にむけ、10年前から始めた「くるみの木オーナー制度」が関係人口の創出、コミュニティビジネスモデルとして評価されたものです。

8年前の県北部地震で大きな被害をうけた栄村小滝地区はわずか13戸の小さな集落ですが、「300年後まで集落を引き継ぐ」をスローガンに震災復興を目指し、合同会社を設立し、お米をワインボトルに詰めて、ブランド米「コタキホワイト」として販売しています。昨年秋には、伊勢神宮へ奉納されました。

いずれも集落の維持・再生・活性化という壮大な目標に向け一丸となって努力した結果であり、大いに評価されるべきものと思います。国・県はじめ市町村の抱える解決すべき課題は山積していますが、「自助・共助・公助」をバランスよく繋ぐ重要な役割を県議会議員として果たして参る所存です。

本年が皆様にとって、平穏で恙ない年となりますよう心より祈念し、年頭のご挨拶といたします。