新年を迎えて

明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年を振り返ってみますと、5月19日の飯山市桑名川地区井出川土石流災害や21、22号台風などによる自然災害が多発し、「水と空気と安全はタダである」と思い込んでいる我々にとって、大いなる警鐘となったのではないでしょうか。

今回の山腹崩落では、およそ60万㎥の土砂が流出し土石流となりましたが、お蔭様で家屋や人的被害はなく、最小限に食い止められたことは、長野県・北信地域振興局・北信建設事務所はじめ関係各位の的確なる対応の賜物と感謝申し上げます。

また、国においてはいち早く「災害関連緊急砂防・治川事業」を採択いただき、県議会6月定例会補正予算に反映されたことは、平時より市町村にとって、県や国との一貫した情報共有がいかに重要か、改めて認識したところです。

そして何よりも、先人たちが23年前に設置した一基の砂防堰堤のおかげで今回地域が救われたことを、私達は忘れる事なく後世に伝えていかなくてはなりません。

7月には中野市運動公園で第59回県消防ポンプ操法大会・第26回ラッパ吹奏大会が開催されましたが、飯山市消防団は24時間、土石流の警戒活動に当たっていたため、残念ながら参加することができませんでした。自然環境の厳しい私達の地域の安心・安全は、このような方々によって常に守られており、危機管理について改めて考えさせられる一年となりました。

今後とも地域の安心・安全確保、地域課題の解決に力を尽くしてまいる所存です。

本年が皆様にとって、災害や事故のない平穏で平和な年となりますよう、北信州の限りない発展を心より祈念し、年頭のご挨拶といたします。

本年もよろしくお願いいたします。